2018年冬休み保養プロジェクトin いわい

継続して13回目
 私たちの保養プロジェクトは2012年1月から始まりました。それから6年継続し、夏冬に年2回開催し、のべ
12回を成功させてきました。
 今年で原発事故から7年目に入ります。いまも福島では、不安に思いながらも福島にとどまらざるをえない人びとが
たくさんいます。毎年1万5000人をこえる福島の人びとが、長期休暇などを利用し保養を続けています。
 保養プロジェクトでは、福島の子どもたちや親御さんの
不安の声をよく聞きます。「福島をわすれない」という思い
をもった大人たちの存在が子どもたちを勇気づけます。ぜ
ひ保養プロジェクトを継続するため、力を貸してください。


 子どもたちの被ばくを減らし、体力を回復させ、精神的ストレスからも解放するためには、一時的であれ、汚
染地外で過ごす保養はとても重要です。
 チェルノブイリでは、汚染地に住む子どもたちには年に2回、汚染地外のサナトリウム(保養所)やキャンプ
で過ごす機会があたえられるようになりました。
 本来、保養も国が行うべき事業ですが、福島では「保養」という言葉を口にすることがはばかれれるような状況が
つくられています。
 私たちは、少しでも子どもたちを被ばくから守るために保養プロジェクトをすすめています。

原発なくせ!ちばアクション/福島の子どもたちを放射能から守るプロジェクト@ちば
〒263-0017 千葉市中央区要町2-8 DC会館1F
 090-4017-8373(深谷)  090-2446-6834(木内)
chiba.sokai@gmail.com
詳細を知りたい方は、上記連絡先まで

2017年夏保養会報ーー一人ひとりがつながって大きな輪にーー 子どもたちを守りたい! 私たちの願い


 福島より8 家族23 名をむかえ、12回目となる夏休み保養プロジェクトが無事に終了しました。初夏の暑い夏休みでしたが、福島の家族は5日間を元気いっぱい過ごしました。勝浦市の民宿・神田のみなさんをはじめ、ご支援いただいたすべての方へ心からお礼を申し上げます。
 今後の保養の継続へ、なにとぞ物心両面の支援をお願いします。


■初めて参加しましたが、長い間、夏も冬も保養を続けて下さっていることに驚き、本当にありがたいことだなぁと感じています。事故当時1歳だった息子は7歳になりました。福島に心を寄せて下さっている皆様のおかげで、心も体もリフレッシュし、たくさんのことを経験させていただき感謝しています。
 ここ数年、保養が本当に少なくなり、続けてくださっているというだけで私にとっては“希望の光”です。福島で育てることを決めた時、子どもたちにしてあげられることはすべてすると決め、できるだけの保養と食べ物を気をつけることをやってきました。迷うことも悩むこともたくさんありますが、優しくして下さる皆様にあまえ、同じくがんばっている人たちの姿に力をもらい、また明日から福島でがんばりたいと思います。
(Aさん)

■今回、初参加でしたが、細かいところまで気をかけて下さり、こんなよくしていただいていいのかな?と思うくらいでした。子どもたちは毎日朝から寝るまで元気に楽しく遊び、笑顔が絶えない5日間でした。
 原発事故後、子どもにとってはとても制限させ我慢させたことはたくさんあります。事故当時まだ小さかった子たちはそれが普通だと思っていますが、親からすれば、山や海で体験できることを自由にさせてあげられないことにとても悔しいし悲しいです。
 保養は親も日々のストレスなどから解放され、福島に戻ったとき、「またこの子達のために頑張ろう」って切り替えができます。多くの方が福島のことを思い、考え、色々な形で支えて頂き、心から感謝しております。保養での出来事、人との出会い、つながり、ずっと子どもたちは忘れないです。(Bさん)


■震災から6年間、保養に参加させていただいた息子も高校生となり、来年は社会人です。我が家の保養はこれで卒業となります。今まで多くの方々に支えられ、成長を見守り寄り添って頂いたことに感謝しています。今後はスタッフとして参加できたらうれしいです。
(Cさん)


■保養は移住が困難で休みが長めの時に参加させていただいています。子どもがのびのびと遊んでいる姿や笑顔、何よりの心の糧となっています。福島の家族に寄り添って心配して下さって、本当に感謝しています。
(Dさん)

■初めて参加させていただきました。福島ではまだまだ子どもを思いっきり、安心して遊ばせる場所がありません。今回、息子が思いっきり走ったり、スタッフさんたちとゲームをしたり、いろいろな経験をさせていただき、息子の笑顔をたくさん見ることができ、楽しい時間を過ごすことができました。滞在中は、たくさんのスタッフの方々にサポートしていただき、今回の保養を考えるとどれだけ大変だったろうと思うと感謝しかありません。
 福島でがんばると決めた以上、親子3人で力を合わせてがんばります。
(Eさん)


■福島はあいかわらず何の変化もない生活です。復興、復興と言うけれど、何が復興だかよくわかりません。原発事故を何もなかったようにしたいのだと思います。私たちの生活も周りに流されてはいけないなと思いますが、時には迷うこともあります。しかし、保養に来ると、また気持ちがリセットされてがんばる気がおきます。保養を続けていってくれるとありがたいです。
(Fさん)

■何も気にしていない親御さんのお子さんは検査で異常がないのに、日々様々気をつけて生活している私の娘には異常が見つかったり。ショックでしばらく誰とも会いたくないほど落ち込みました。幼稚園から6年間、毎日車で送り迎えをして、娘には外遊びを禁じ、幼稚園最後の遠足にも参加させませんでした。思い出すと罪悪感に苛まれます。
 保養を拠り所として、心の支えにしている人もいると思います。保養は身体のためはもちろんですが、心のバランスをとるためにも絶対必要だと思います。
(Gさん)

■福島でも「ここが良くなった」という報告をしたいところですがいまだに何もかわっていないことが現実です。
 福島では、県外産の野菜とペットボトルの水を今も使っています。外遊びも他の子どもにくらべて制限しています。たまに「いつまで続けるんだろう」「娘に申し訳ない」という気持ちになり、涙があふれてくることがあります。そのたびに応援してくれてる方や「まちがってないよ」と言葉をかけてくれったスタッフの皆さんの顔を思い出し頑張る気力が湧いてきます。この子が大きくなるまで、親として、こんな世の中にしてしまった大人の一人として、しっかり子育てをしてご支援頂いた皆様に恩返しをしたいと思います。
(Hさん)


●たくさんの資金に支えられた2017年夏保養

 おかげ様で今年も夏休み保養プロジェクトが、勝浦市の民宿・神田にて無事に開催することが出来ました。
 当初は、資金難からはじまりましたが、開催時期が近づくにつれ、多くの方のあたたかいカンパで予定通りの4 泊5日のスケジュールで行うことができました。
 今回の参加家族は幼い子どもたちが多く、原発事故後に生まれた子どももたくさん参加しました。交流会の際には、初参加したすべての家族の方が涙目で感謝していたことが忘れられません。また、どの家族からも「保養はぜひ続けて欲しい」と切なる訴えも投げかけられました。

●一人ひとりがつながって大きな輪に

 いまの政府の原発事故被害への対応はまったく期待出来るものではありません。このなかで、福島で生きる人たちは、先の見えない状況に立たされています。今後、どのようなことになろうと、大きな人間の輪の家族として、出来ることで、知恵を出して、繋がって、皆さんの力で保養プロジェクトを続けて行きたいです。これが現実に立ち向かう「希望」になると思っています。
 今回、継続的にカンパをしていただいている方の参加をいただきました。本当に感謝です。ぜひ他の方も、保養の場に足を運んでください。短い時間で結構です。実際に、見て、話して、支援している意味を肌で感じて欲しいと思います。

●子どもたちを守りたい! 私たちの願い

 保養活動は一切が未来ある子どもたちのため。そして、その未来には人類として取り返しがつかない原発事故の状況があります。知恵をしぼり、子どもたちがどこでも生きぬけるように、希望を失わないように、けっしてあきらめないようにしていく社会をつくりたいと願っています。

2017 年夏保養・速報

7月21〜25日の5日間、勝浦市にて福島から8家族25名をむかえた夏保養を無事に成功する
ことができました。第12回目の千葉保養は、多くのボランティアスタッフに支えられました。
カンパなどのご支援をいただき感謝申し上げます。
会報『NEWS LETTER』は、のちほど作成いたします。

初めて参加された家族方の感想より(抜粋)

長い間、夏も冬も保養を続けて下さっていることに驚き、本当にありがたいことだなぁと感じています。事故当時、1歳だった息子は7歳になりました。福島に心を寄せて下さっている皆様のおかげで、福島を離れて心も体もリフレッシュさせていただいているとともに、たくさんのことを経験させていただいているなぁと感謝しています。
 ここ数年、保養が本当に少なくなったなあという印象で、続けてくださっているというだけで私にとっては希望の光です。福島で育てることを決めた時、子どもたちにしてあげられることはすべてすると決め、できるだけの保養と食べ物を気をつけることをやってきました。迷うことも悩むこともたくさんありますが、優しくして下さる皆様にあまえ、同じくがんばっている人たちの姿に
力をもらい、また明日から福島でがんばりたいと思います。本当にありがとうございました。(Aさん)

福島の子どもたちを 放射能から守ろう!ボランテイア大募集 in 勝浦

私たちは、千葉県で福島の家族をお招きし、保養プロジェクトをおこなっています。

原発事故から7年目に入りましたが、福島ではまだ放射線量が高く、子どもたちは外遊びを制限され、健康不安が広がっています。毎年長期休暇を利用し、1万5000人をこえる子どもたちが福島から離れ、全国各地の保養に参加しています。

 私たちは、5年間にわたって夏冬2回、千葉県で保養プロジェクトを開催し、福島の人たちとつながりをつくってきました。 

毎年、保養を成功させるために、ボランティアが必要です。

いまプールで子どもたちと遊んでくださる方、車で送迎してくださる方が不足しています。

ぜひ下記の連絡先まで連絡ください。

●住所:〒260- 0017 千葉市中央区要町2−8DC 会館1F 
●メール:chiba.sokai@gmail.com 
●ブログ:http://d.hatena.ne.jp/chiba-sokai /
●カンパの振込先:ゆうちょ銀行 口座番号 00140 − 7 − 512647 
                 口座名称 避難プロジェクト@ちば
●電話連絡先:090-4017-8373(深谷) 090 -2446 - 6834(木内)

2017年夏休み保養 プロジェクト  7月21〜25日 場所 千葉県勝浦市、 民宿・神田にて

 私たちは、福島の子どもたちを守るために千葉県の線量の低い場所で、保養活動をすすめています。これまで南房総市勝浦市で、計11 回の保養を続けてきました。
 福島原発事故から6年、「放射能は安全」「帰還強制」キャンペーンの中、福島の子どもたちは県外に出ることさえ困難な状況にあります。保養は、一時的に福島県外へ行き、ストレスを軽減させるための活動です。保養の受け入れ団体は減少していますが、福島の家族から切に求められてい
す。
 私たちの保養の活動は、すべて募金やカンパで支えられています。1回につき、60万円の資金が必要です。ぜひ、私たちの取り組みを支えてください。

2017年夏休み保養プロジェクト
日時 7月21〜25日
場所 千葉県勝浦市
     民宿・神田にて

ボランティアに参加しませんか

 私たちの保養は、さまざまな方のご協力・ご支援をいただき運営しているプロジェクトです。
 子どもたちを見守って下さる方、楽しく遊んで場を盛り上げてくれる方、車で送迎をしていただける方、野菜を提供して下さる農家の方、 美味しい食事に腕をふるってくださる方、家族の心身のケアをしてくださる方…、挙げればきりがありません。あなたの力が必要です。ぜひボランティアに参加しませんか。1 日のみの参加でもOKです。

福島の参加家族より寄せられた声
 初めは多かった保養団体も継続されている団体が少なくなっているなかで、夏と冬と年2回の保養を11回も
継続していらっしゃることはとてもありがたいことで感謝の気持ちでいっぱいです。
 福島の状況はあまり変化がありません。まだ除染が継続されており、除染土は敷地内に埋まったままです。
 この1年で私の子どもに不整脈が見つかったり、甲状腺検査が2年間の間にA1からA2判定に変わり、複数の
のう胞が見つかったりと心配は尽きません。
 移住が難しい方にとって保養の場がいかに貴重であるか…。保養を継続していただけることを切に願います。


速報 私たちの 11 回目となる保養プロジェクトは無事に終了しま した

おだやかな晴天のもと、福島の家族は4日間をゆったりと過ごしました。ご支援いただいたすべての方へお礼を申し上げます。詳細は後ほど発行する会報をご覧ください。

あたたかいご支援!ありがとうございました

参加された家族の方からの感想
■毎食の食事を気にせず、悩むことなく過ごせて4日間気持ちがとても安らぎました。福島では食の安全をアピールするイベントが多く開かれ、地元の魚など放射性物質検査を実施している市場を見に行ったりすると、専門用語などで上手く話をまるめ込まれているような気がします。子どものためにもう一度食の安全について見直したいと思います。(Aさん)

■4日間、ゆっくりゆったり自由に過ごすことができました。子どもは朝から一日中お友達やスタッフさんと遊ぶことができ、とても楽しく過ごしていました。いつも暖かく迎えてくれるスタッフさんたちに感謝、感謝です。福島の状況は何ら変わりませんが、保養をこれからも継続していってくれたらありがたいと思います。楽しい4日間ありがとうございました。(Bさん)

■今回もゆっくりとゆったりとした4日間を過ごさせて頂きましてありがとうございました。福島ではなかなか話しが出来ない内容のこと(学校のこと、食事のこと、水のことなど)を笑いながら、泣きながら、腹の探り合いもなく、話ができるって本当にいいですね。今回、あらためて感じました。娘も1年ぶりに会えた友達と本当に楽しそうに遊んでいて見ていた私たちも楽しい気持ちになりました。いろんな矛盾の中の福島で生活することを選択した私たちにとって、千葉の保養は体の面でも心の面でもオアシスの様な存在です。(Cさん)

■今回、初めて千葉の保養に参加させていただきありがとうございました。震災から月日が経つにつれ、保養を受け入れてくださる団体が減り続けており、とてもありがたいと感じております。福島に住んでいると、地産地消で福島産を選んで買うときが多々あるのですが、保養に参加させていただく度に、本当に安心して食べてよいのかと考えさせれらます。福島から離れることが出来ないので放射性物質を体内に取り入れず、体外に排出するよう、子どものためにしっかりと考えて生活したいと思います。本来は福島から遠く離れることが一番ですが、まずは保養を受け入れてくださる方々に甘えて、長期保養できるように心と体のリフレッシュができるよう子どものために過ごしたいと思います。皆さまのお気持ちのお陰で保養させていただいています。(Dさん)

■よい天気にも恵まれ、スタッフのみなさんの笑顔に包まれて、晴ればれとした気持ちでここ南房総の保養から新年をスタートでき、うれしく思います。震災から6年を迎えようとしていますが、先日の報道があったいじめ問題は今に始まったことではないと思います。そういった嫌な思いをする出来事は私たち福島県民には何かしらあるはずで、人ごとではありません。
 昨年の夏に参加したある保養で、車から降りようとしたら「新しい靴は持って来られましたか?」と聞かれました。頭が一瞬 “???”になりましたが、「いいえ」と答えると靴底をふかせられました。「そういうことか」と思いました。荷物もあまり持ち込まないで欲しいと遠まわしに言われたり、バックもナイロン製かプラスチックがベターだと…。震災当初に、そのようなところがあると聞いたことがありましたが、実際に経験したのは初めてで、しかも5年経った今、保養を支援してくださる方々がそうした対応だったのには大変驚きました。
 そんななかで、この千葉保養に来ることは親子共々とても楽しみでホッとする場所です。のびのびと子どもたちが遊べることはもとより、親にもリフレッシュできる時間を過ごせる。とても有り難いことです。福島で生活していると色々な事に葛藤したり、行き詰まったり、不安になることが多々あるので、その気持ちのリセットにも、保養はとても欠かせないと感じています。千葉のおじいちゃん、おばあちゃん、おにいさん、おねえさん、いっぱい遊んでくれてありがとうございました。たくさんのあたたかいご厚意に心から感謝いたします。(Eさん)

東日本大震災からまもなく6年が経とうとしています。初めは多かった保養団体も継続されている団体が少なくなっているなかで、夏と冬と年2回の保養を11回も継続していらっしゃることはとてもありがたいことで感謝の気持ちでいっぱいです。福島の状況はあまり変化がありません。まだ除染が継続されており、除染土は敷地内に埋まったままです。
 この1年で私の子どもに不整脈が見つかったり、甲状腺検査が2年間の間にA1からA2判定に変わり、複数ののう胞が見つかったりと心配は尽きません。移住が難しい方にとって保養の場がいかに貴重であるか…。運営等のご苦労はおありかとは存じますが、ぜひ保養を継続していただけることを切に願います。(Fさん)